2015年11月3日火曜日

ある日ある時ある人の話



酒場に何だか飲み荒れて煙たがられてる人が居たので様子がおかしいと思って話し掛けて糸解いてみたら随分と理不尽な失恋をしたんだそうだ。

彼の話を少し聞いたら、荒れていた彼は大人しくなった。
誰も彼の話を聞かなかったんだろう。
真剣な、誠実な気持ちで体当たりしたにもかかわらず
茶化されたりいい加減に扱われたりした不毛な人を私は素直に愛しいと思うし可愛いと思う。
恋人が出来た、結婚した、子供が出来たで祝ってくれる人なんて沢山いるだろうし、
私はそれらを経験した事が無いしこれからすることも無いだろうから
目出度いと思う意味が分からないし、しても私は時間を損失するだけだ。


だから私は人の不幸に耳を傾けたいと思う。理由は面白いから。それだけ。