2016年12月18日日曜日

ミュージカルプリシラを見て来ました

日生劇場までミュージカル「プリシラ」を見て来ましたー。


こちらは春くらいにあったレスリーキーによるプリシラの広告の撮影風景。
この撮影一体何だったんだろう、、、


ポスターの時点で役者のメイクがとにかく不評なプリシラでしたが、
メイクはやはり下手なままでしたがw
「ドラァグクイーンを題材にした舞台」
として凄く面白かったです。
陣内さんがとても上手かった。
あとノーマークだったキンタロー。さんも素晴らしかったです。
キンタロー。さんじゃなければ出来なかったかのように思いました。


面白かったけど、さすがにドラァグクイーンを見ている気分にはならんかったな。笑


オナンさんに楽屋に挨拶に行って来ました。嬉しくてにやける私の図。
大好きな本物のドラァグクイーンのオナンスペルマーメイドさんが出演していました。
最初の方にかなり出番が多いのですが、
それが本物感があって、お芝居全体の、凄く支えになってる感じがしました。
贔屓目かしら、、、というか、オナンさんじゃない人がやるどうなっちゃうんだろうというヒヤヒヤ感。


オナンさんこの衣装似合いすぎ。笑

あと、ドラァグクイーンのエスムラルダさんの書かれたという台本もすごく良かったです。あの台本もお芝居の全体を支えている感覚さえしました。

真剣に見ていたとおもったら、ガタッといきなり笑い崩される感じが、
エスムラルダさんのショーを見ている時のような気分です。


会場には知り合いもちらほらいて、知り合い探すのも結構面白かった。
そんな感じ。ショーも終わってプリシラも見て、楽しい週末でした。
年末まであとちょっと、頑張ろうっと!

グリムヒルド衣装製作とメイクの話





ピンクハウス楽しかったー(´∀`)
ニコル組さんはもう「こんな凄いショー見ちゃっていいのかしら!(◎_◎;)」と思うくらい素晴らしいし特にアイザックなんてマドンナのライブより良かったし!
絹靴下のぴっぴさんの赤本ショーは相変わらず素晴らしい上にブラッシュアップされてるし!南無阿弥陀佛!!(^O^)

おこたんぺさんのショーもはじめてピンで見て本当素晴らしいし、
キャバレッタさんのショーも素晴らしいし
バビエさんのショーは何度見ても本当素晴らしいし
オナンさんやっぱり天才だし、( ̄∀ ̄)
はじめてみたアキさんのショーは超オシャレだし
釈さんのショーも負けずに素晴らしくて私も私の周りも大ウケだしww
ディタは良い感じに力抜けて磨かれているし
テマンダちゃんのクイーン資質も
アクセルさんプロテウスさんの若い子のエネルギーも
本当にちょー楽しかった!!!(^O^)(^O^)


楽し過ぎて
1日経過してもまだ楽屋に入るようなワクワク気分が続いています。
異種格闘キャバレー!
まるで天下一武道会でした!!

来てくださった皆様ありがとうございましたー( ´ ▽ ` )
オーガナイザーのバビエさん、ナルセさんも本当にありがとうございます!( ´ ▽ ` )



「好きな事やって!」
というオーダーだったので何やろうかな〜〜と
ゲストパフォーマーがパフォーマーだから、いつもただでさえ気合い入れて挑むピンクハウスですがいつも以上に気合いを入れて挑まねばっ!( ̄∀ ̄)

自分の本当に好きな事を追究して自分だけのベクトルを作らないと。
勢いでショーをすると見劣りしてしまいます_(:3」z)_

私は京都の昔のドラァグクイーンの
「リップシンクだけで魅せるパラノイアショー」に憧れて来たので
仕込みなしでリップシンクだけのショーがやりたいな〜と。

今回演目はモーツァルトのオペラ
「魔笛」より、「夜の女王のアリア」をやる事は決めていたのですが、
衣装はどうしようかな〜どんなん着ようかな〜〜
「好きな事やって」というオーダーだったので、好きな物を並べてみました。


白雪姫の女王。エビルクイーン。
クイーングリムヒルドという名前が付いているらしいです。
どんなに生地に恵まれても、これをこのままの色合いでやるとコスプレっぽいなあ〜
もうちょっとラグジュアリーな雰囲気が欲しいな〜

セルジュルタンスの作品。
あーやっぱり美しい。
最近は見かけませんが関西には全身タイツやボディスーツのドラァグクイーンが多かった気がするのですが、そういえば最近見かけませんな。


バーレスクダンサーdita von teeseの中でも1番好きなこの衣装。
ベージュに刺繍に更に黒いスワロフスキーが付いて素敵です


2003年ジャンポールゴルチエオートクチュール。同じ生地で出来た小物や上着、帽子などなど、何度見てもかっこいいです。


…そうだ!




混ぜちゃえ(^O^)







というわけで黒いスパンレースとシルバーのシャンブレーで作りましたよ(^O^)



黒いチュール生地に黒い刺繍と、
黒いスパンコールが縫い付けてある生地です。
お値段以上の価値がある生地でしたが、僕が買うにしては珍しく高い生地でした。。これ以外の生地では美しくないと判断したからです_:(´ཀ`」 ∠):



メイクレッスンの時と同じく、
衣装を作るときは途中途中部屋を暗くしてクリップライトを当てて、
蛍光灯の下だけでなく暗闇でも効果的に光るかチェックしながら作ります。

これはいいと判断し購入したのですが、それだけだと光り方が足りなかったのでラインストーンを貼りました…なんとその数450個以上(´ཀ`」 ∠):


ラインストーンをつけるときはランダムに適当に貼るのではなく柄に合わせて貼るのが好きです。さも元々そういう生地であったかのように。

最初このような大ぶりの綺麗な生地に出会えると思っていなかったのでプリンセスラインで型紙を作っていたのですが、生地を見つけてからプリンセスラインだと仕上がりが美しくないと思い、型紙をダーツのあるものに引き直しました…_:(´ཀ`」 ∠):
スカートはAラインのワイヤーパニエの分量を計算して作ります。パニエに対して1.5〜8倍のフレア分量が理想です。そうしないと柄が美しく見えません。

裾や襟の先などは折り返さずに生地の端を使ってスカラップで仕上げてあります。そうしないと美しくないのです。_:(´ཀ`」 ∠):


こうして自らの首を絞め続けて1人SMプレイをしながら出来上がるゴージャスな衣装は最高ですね。
まるで緊縛されて吊るされて鞭で打たれてロウソク垂らされて
その後解放されてグッタリしてるところにご主人様にナデナデされてるような気分です。(どんな気分や)

半月以上かけて仕事もせずにほぼぶっ通しで作るんだから、
ゴージャスな物を作らないと損です_(:3」z)_特に型紙は拘るかな。シルエット命だから。

典型的な好きな事を仕事にしてはいけなかったタイプなんです、、_:(´ཀ`」 ∠):



フード付きのワンピースは袖以外裏地付きなのですが、
どうやって着たらいいんだ?どういう順番で縫ったら良いんだ??!
裏地と裏打ちを駆使し、シンプルに見えて頭の中こんがらがりながら作りました_(:3」z)_
マント付きの立ち襟ボレロは、スパンコールが引っかからないように縫い代はロックミシンはほとんど使わずに全て包み縫い、三つ折り、で仕上げてあります…_:(´ཀ`」 ∠):

このレース生地は伸びなかったので、
袖だけはパワーネットに柄を切り取って縫い付けて、同じ見た目になるようにしたんだよ、、、泣


大変でした(´;Д;`)
王冠はライオンボードで割と簡単に出来てます。



さて、次はメイクの話。
衣装製作でくたくたになったスカーレットさんのすっぴんから夜のエビルクイーンになるまで。


気まぐれでたまに眉潰しを使う私ですが女性ダンサーの共演者がいる以上そんな生温いメイクでは私のプライドは許しません。オンザ眉毛のダブルライン、眉毛は当然おデコに描きます。
ディズニーアニメの白雪姫は30年代の作品なので、まゆげは細く描きます。
ダブルライン、眉毛共に一度下にカーブしてから山がかなり外側にあるのが特徴です…が、今画像見返したらなんか下のカーブが全然足りなくて1人反省中ʕ⁎̯͡⁎ʔ༄
楽屋でアニメの画像とにらめっこしながら描いてました。

基本的にはメイクレッスンでやる内容と、うちで売っている商品を使って作って行きますが、
ハイライトだけは資生堂の練り白粉(日舞とか舞妓さんが使うやつ?)を部分的に使います。
資生堂の白塗り!私はセルジュルタンスの作品!!と気分がいいのでこれはもう発色云々ではなく美意識の世界。


四角いリップラインはリップシンクの唇の動きが1番美しく見える気がします。
うちで売ってる赤い口紅548に
何処かの透明なグロスを重ねます。リップラインは黒いアイライナーです。






ついでにウィキッドの箒も新しくしました。作りが甘くて毛が抜けるよ、、(´;Д;`)



以上、エビルクイーン制作秘話でした(╹◡╹)
ピンクハウスXというイベントは、
なんて言うか、こうやって色んな人をゲストに呼んで幅広くショーをやっていても、ピンクハウスXはピンクハウスX、
女性パフォーマーを呼んだとしても、「クイア性」という主軸を外さないので、本当に参加していて楽しいイベントなのであります(^O^)次は何作ろうかなあー