2021年8月31日火曜日

コロナ禍でぼんやりと考える

いつぶりのブログ更新だよ。
フェイスブックに記事をあげたので記念に投稿してみる。

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最近クラブもないし
「夜の街」も稼働してないから、
ドラァグクイーンがタレント活動的に
動いているのが目に付くんだけど

仕事やら受験やらで
すっかりドラァグクイーンもしなくなっちゃったので
ここで一線引いてかつて楽屋で一緒だった人たちを見返して、
自分自身を見返してみる。
僕はさ、
20代半ばまでを地方で過ごした
田舎者だから
小学生の頃に車に興味がないだけで
問題視されたり、
色が白いだけで「男らしくない」
と怒られたり、
小学生の同級生におかまコールされたり
(本当におかまなんだけどw)
自分が「オカマである」という無駄な自意識や
自己特殊性がドラァグクイーンの発信源になっていたけど
都会に来て都会育ちのゲイと携わってると、
あー、考え方が自分(田舎)って本当に古いんだなーと
過去も現在の出立も含め非常に痛々しくて
思い返してこっ恥ずかしくなっている。
昨今見かける様になった若い世代の
「メイク男子」の様な、
化粧をすることを親に怒られた形跡のない子を見かけると、
あーー、時代は本当に変わったんだなーーー・・と
今すぐに生まれ変わって人生をやり直したいくらい。
ショーをするのはやはり楽しいし、
「辞めた」っていうつもりも全然ないんだけど、
ドラァグクイーンがすっかり
自己顕示欲やタレント活動のツールに
すっかりなった世の中をみて、
「僕はもうドラァグクイーンとしての役目が無い」
「もうやらなくて良いじゃん!」
という感じが凄くある。
実はとっくになかったのかもしれなくて、
ただそれに気付いただけかもしれないけど。
コロナ禍で全く仕事はないし、
受験も終わって毎日暇だけど、
自分の健康に気を使って
ジムに行って運動したり、
好きなお洋服やインテリアを買いあさったり、
20代の頃には考えられなかったダンスを習っちゃったりして
(最近サボり気味ですけど汗)
パートナーもいないし、
もうできる気配もないし、
それと同時に友達にも仕事先の人にも、
誰にも思い入れがなくて、
やるべきことも
やりたいこともなくて、
もう現生に思い残す様なこともなく、
そして、今一番幸せである。
自分が20歳の時に30代後半だった人が
「これから先、生きてても、人生が大して変わらないとよくわかる」
と言っていたのはこういうことなんだなーと。
年老いたゲイの先輩たちみてるとシンパシーという枠で
自分の行く道がなんとなく読めるんだけど、
これから先大してロクな人生にもならんのだろうなってのもよく分かる。
それが今一番、幸せです。
幸せっていうのは何か思い描いたものになる事ではなく、
不幸を感じないことです。
今後生きていても、
ロクな人生にならんのだから、
もうストレスは感じていかない様に生きていこう。
無駄に前向きが求められる時代ですが、
そんな疲れるスタンスよりも、
僕にはこのくらいが丁度良い。


こちらはもうあまり使うこともないだろうに
クローゼットでやたら嵩張ってるゴミ袋ドレス